New Work 吉祥寺

2016/ Office/ Tokyo

能動性を引き出す場をめざして

SOHOやシェアオフィス、働く場としての共同社員食堂など、ワークスペースの設計に携わる機会がこのところ俄かに増えつつある。社会の変化に反応し、働く環境の在り方が大きく、やわらかに変わりつつあるのを実感している。このサテライトシェアオフィスも新しい時代から生まれたものであり、働くという枠を超えた生き方自体への捉え方が見え隠れしている。

ここで我々は働きやすい場ではなく、働きたくなる場を作ろうと考えた。

OAフロアやシステム天井、モジュール家具といった集約、効率を追究したオフィスシステムに対し、ラフさという質を持ち込むことで、場所を自由に選び取れる刺激のある空間を目指した。既存の仕上げを徐々に剥がしていく。タイルカーペットの下からコンクリート平板が現れ、さらに剥がしていくと躯体そのものが現れてくる。それを下敷きに高さ、堅さ、大きさの異なる家具やアートが置かれていく。

こうして空間が働く人の能動性を引き出す事で、新たな時代に必要とされる集中力とクリエイティビティが高められると考えている。

photo by Kai Nakamura & Kenji Masunaga